「エッセンシャル思考」 (2014) グレッグ・マキューン
主張:最少の時間で最大の成果を生み出すためには、少数の重要なこと以外に取り組まない仕組みをつくるべし。
問題:選択能力欠如による生産性の低さ
多くの些末なことを切り捨てられない人が多い。
解決策:重要なこと以外を切り捨てる仕組みづくり
少数の重要なことを見極め多数の些末なことを切り捨てるために、決断思考を実践し無意識に重要でないことを切り捨てる習慣をつくる。
これを実現するには、次の4つが重要である。
1. 決断思考:必要によってではなく決断によって行動する。
「やらなくては」ではなく「やると決める」
「どれも大事」ではなく「大事なものは滅多にない」
「全部できる」ではなく「何でもできるが全部はやらない」
2. 見極めの基盤:正しく見極めるために、次の5つの要素を満たすようにする。
①じっくりと考える余裕、②情報を集める時間、③遊び心、④十分な睡眠、⑤厳密な基準。
3. 断る技術:上手に断れるように、次の8つのような断る方法を多く持つ。
①とりあえず黙る、②代替案を示す、③予定を確認して折り返すと伝える、④自動返信メールを使う、⑤トレードオフを理解させる、⑥冗談めかして断る、⑦他を肯定することで否定する、⑧別の人を紹介する。
4. 手放す技術:既に取り組んでいる些細なことをやめるために、次の4つの方法が有効である。
①ゼロベースで決断しなおす、②失敗を認め成功に向かう、③第三者の意見を聞きにいく、④試しに少しやめてみる。
原著:Essentialism: The Disciplined Pursuit of Less (2014)
訳者:高橋璃子
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